業務事例

ファイナンス2019-12-24
韓国カカオ銀行の筆頭株主変更

法務法人(有限)太平洋(以下「bkl」)は、韓国カカオ銀行の筆頭株主を韓国投資金融持株からカカオへ変更する取引において、カカオと韓国投資金融持株にアドバイスを提供しました。

 

カカオが韓国カカオ銀行の筆頭株主の地位を確保したのは、金融とICTの融合による金融イノベーションへ向けて銀産分離の原則を緩和した「インターネット専門銀行設立及び運営に関する特例法」(以下「ネット銀行法」)に基づいて産業資本が銀行の筆頭株主となった韓国初の事例という点で、大きな意味があります。カカオが韓国カカオ銀行の筆頭株主になったことで、韓国カカオ銀行としては金融とICTの融合が促進される一方、韓国カカオ銀行とカカオ系列会社との協業本格化により様々なシナジーを生むことが見込まれます。

 

bklの梁時庚、金榮模、趙廷来、李宰寅、康敬民弁護士などで構成されるアドバイザリーチームは本件取引において取引構造及び全体的な取引過程に関するアドバイスを提供する一方で、金融委員会からのカカオと韓国投資バリュー資産運用の限度超過保有承認を取得するなど、メガプロジェクト全般にわたりカカオと韓国投資金融持株にアドバイスを行い、取引を成功裏に終わらせる上で貢献しました。

 

特に本件取引は、ネット銀行法による初めての限度超過保有承認の事例として、金融持株会社法での子会社の株式所有義務など各種金融規制に違反しない範囲内において筆頭株主変更の最適なモデルを探る必要があったため、金融規制面で多くの検討を要したところ、bklはこれに多角度からのリーガルアドバイスを提供しました。

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